今日、唐突におすすめ小説『破戒の海』について綴ってみることにした
どうもこんにちは! しがないモノカキのたかぱしです。
さて。あっちこっちで駄文を綴ったり囓ったりしている僕ですが。
これはみんなに読んで欲しい! と思う小説と出会いました。
読書好きの方にぜひぜひ一緒に楽しんで欲しいです。
そんなわけで力一杯! 魅力について語ってみようと思います。
(もちろんこんな記事は作者さんには内緒です。てへぺろ)
そいつとはネットの海で出会った
そのおすすめ小説、なななんとネット小説でございます。
「小説家になろう」、いわゆる「なろう」に投稿された小説です。
作者は、矢久勝基さん。通称矢久さん。
タイトルは『破戒の海』
https://ncode.syosetu.com/n0109eo/
↑↑ここから無料で読めちゃいます。
ネット小説。
普段、読みます? どんなイメージです?
ネット小説からのヒット作とかアニメ化作とかいろいろありますよね。
でも、なんとなく全体的にライトなイメージじゃないでしょうか。
あと、本屋さんで見るネット発ノベルの棚ってなんかギラギラしたジャケの本が並んでる、とか思うのは僕だけじゃないはず。
なんでなんだろう、あれ。
でも、この『破戒の海』は重厚ストーリーでぜんぜん軽くない!のです。
(読みやすいって意味ではライトさもあるんですが。)
これ、タダで読ませてもらっちゃっていいんか……みたいな。
ちなみに作者の矢久さんはプロデビュー目指してるらしいので、タダで読めるのは今だけなのかも(笑)
『破戒の海』ってどんな小説? あらすじは?
『破戒の海』のジャンルはファンタジー♪です。
まぁ異世界と一口に言ってもいろいろありますが。ネット小説界でブームな
ゲーム的世界とはちょっと違います。
『破戒の海』の世界はなんだかリアルなんですよね。
魔女がいて、魔法もあって。武装戦艦があって、重火器ぶっ放していて。差別や貧富の差があって、抗っていたり諦めていたり。
決してご都合主義は通らない、もしかしたら僕らの隣に在るのかもしれない、そんな異世界。
ちょっと公式あらすじを引用させていただきますと。
重武装の輸送船に一人の魔女がかかわったことにより、世界が変わってしまう長編小説。
魔術が使える者(魔女)とそうでない者(平人)がいがみ合う世界。
ある戦争を境に勢力を増した平人は魔女への迫害を強め、各地で魔女狩りと称する狂気を繰り広げていた。ここにまた一人、処刑のために海を往く魔女がいる。
己の境遇に絶望しながら、それでも一縷の望みを賭けて、必死に生き残ろうとする彼女の意気に対して、彼女を搬送していた輸送戦艦『弓槻』とその船員たちは情にもろくできていた。
この物語は、そんな彼女の幸せを一心に願った男たちの戦いの記録である。
矢久さん……。あらすじ書くの上手いな……羨ましい。
公募とかってあらすじつけないといけないことが多いので、上手なあらすじ書ける能力も欲しいんですよね。僕はあらすじ書くのは嫌いです(ぼーん)。
まぁ公募のあらすじはネタバレまで書かないとですが。これは潜在読者さんへ向けたあらすじですので、当然ネタバレ無しですね。
なお、長編ですが、本編は全五章、約100話、総文字数34万字!の大長編です。
わあい、シリーズものですね。
展開が熱くて一気に読みたくなってしまいますが……やめといたほうがいいよ?
たかぱしの解説とかどうでもいいからさっそく読みたいって方はこちらからどうぞ
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たかぱしさんの情熱解説
さっそく第一章1話目から熱く語らせていただきます。
まぁある意味ネタバレになってしまうわけですが。でも語るぞ! 語らせろ!
第一章タイトルはその名も「魔女狩り」です。
中世ヨーロッパの不穏な感じがしますね……。
矢久さんのあらすじにあるとおり、魔術の使える“魔女”と呼ばれる人々が迫害されている世界なんです。
第一話「輸送戦艦『弓槻』」
第一話はこちらから読めますよ。
さて、お話はとある輸送戦艦の上から始まります。
輸送戦艦の名前は「弓槻」、ゆづきと読みます。
……ん? 輸送戦艦? ってなんじゃい。
いやいや、ちゃんと説明あります。
世界観にも深ーく関わるところですけども、この世界、まだまだ国際秩序みたいなものがしっかりしてないんです。
簡単に言っちゃえば、あっちこっちに国家や都市はあるものの、その間の海が無法地帯になっています。
だから都市間の海上輸送を担う輸送船は護身のために重武装しちゃってるんですね。
うーん、僕の説明下手だな。ごめんなさい。
この世界観については、ぜひとも小説でお確かめ下さい。
で。物語が始まるわけですが。
海戦直後からスタートします。
うーん、この演出は、かっこいい。さらっとこういう書き出しができるってのはいいなぁ。
なんと輸送戦艦弓槻、海賊船団六隻をほぼ無傷で屠っちゃってます。
つ、強い。さすがだ。
弓槻の大きさとかは、僕は船のことは詳しくないんで細かいことはスルーです。でもなんかすごーい、ぐらいの感じで楽しめます。
まぁ弓槻や弓槻のクルーについては、焦らなくても読み進めるうちにするっと入ってきます。矢久さん、書くの上手いので。
さて。とりあえず激強らしい輸送戦艦弓槻ですが、今回の輸送物の中に特別なものが載っているらしいのです。
ただ『荷物』と呼ばれるそれは、中甲板の一室に拘束される一人の少女でした。
彼女は極刑を免れない“罪人”であり、とうとう次の港で引き渡されます。
そう、少女は処刑されるために海上を輸送されているのです。
すでに少女自身も諦観の中にいるのかもしれません。弱々しく震え、ときに自棄とも思える言葉を発します。
おおう、読み出して初っぱなから絶望感が漂うぞ……。
なんで出会い頭の少女に僕はこんな感情移入しちゃってるんだ……。
や、矢久さんのキャラ造形がぐいぐい引き込んでくるぞ……。
そしてとうとう世話係としてつけられていた弓槻クルーのクルップに少女は漏らします。
「……助けて……」
そう言った本人ももちろんそれが無理な、そして無駄な願いだと言うことは分かっているのですが。
……言わずにはいられなかった……。
もはや精魂尽き果てようとしている少女。
そんな少女を見て。そしてこの航海中、ずっと少女を見てきたクルップは……どこかへ走り出すのです。
って、おい、クルップ。囚人を置き去りにして走ってっちゃダメだろ!
さて、クルップはどこへ走り出したんでしょう。どうするつもりなんでしょうか。
と言うところで次話へ続きます。
まぁ、まずは読んでみてください。そして一緒に語ってくれ(笑)
https://ncode.syosetu.com/n0109eo/3/
たぶん、物語自体は、弓槻がこの少女を荷物として載せたときから、あるいはもっと前、少女が捕まったときや、そもそも魔女が迫害されるようになった経緯から始まっていたのでしょう。
でも。この少女と弓槻クルーたちとの物語が始まるのは、確かにこのクルップが走り出したときなのです。
矢久さん、かっこいいよ!
『破戒の海』のキャラクターたち
矢久さんの小説を読んでてすげーなと思うところはいっぱいありますが、そのひとつが登場人物たちが生き生きとしていて魅力的なところです。
第一話ではまだまだ登場人物は少ないですし、まだ顔見せ程度ですが。重要人物が揃っています。
まず、弓槻。
輸送戦艦であって人間ではないですが。クルーたちにとっては家であり故郷であり、物語の重要ファクターです。
読者的には思い入れもしちゃうので、弓槻に弾が当たった日には「ぎゃーっ」てきっとあなたも叫んじゃいます。
そして、弓槻の船長、エルファンス。
かっこいい。渋い。かっこいい。(語彙どうした)
一話目ではちょい登場ですけども、いっつも冷静沈着で、それでいて弓槻とクルーたちを背負い、懐に入れているすげーおいちゃんです。
あー、こんな上司欲しい。
あと伝令くん。名前は出てこないですし、一話目だけだと「軽いお笑い要員?」とか思われそうですが。どっこいこいつも弓槻のクルーですからね。ただの曲者じゃないですよ。……ん? ただの曲者ってなんだ、それ? まぁ読んでいけば分かります。
そして解説でちょこっと出た『荷物』ちゃんとクルップ。
物語の主軸となる重要人物ですね。
クルップの、凄いようでいて実際そんな凄くない人物造形、好き。なんだろ、身の丈というか、親近感がわく(笑)
『荷物』ちゃん。主人公でありながら第一話では名前が出ないところ、ほんと心理描写として上手いなぁ。
まとめ
処刑のために護送されていたある少女。そしてその少女のために職務を放り出して走り出したクルップ。
この二人によって物語は始まり、弓槻とクルー、そして世界さえも巻き込んだ大事変になっていきます。
一緒に『破戒の海』を読んで!
読んで一緒にごちゃごちゃ語り合って!
と言う気持ちでぐちゃぐちゃ書いちゃいました。
まぁどんなに面白いよって力説しても、まずは読んでもらうのが一番です。
よろしければ是非『破戒の海』をよろしくお願いします!
続きの第二話解説はこちらからどうぞ
※冒頭にも書きましたが、もちろんこのブログは矢久さんには秘密であり、非公式非公認です。ここに書いたことはたかぱしの主観でありたかぱしが責任を負うものであり、矢久さんには一切の責任はありませんことをご了承下さい。